記憶力を向上させる記憶術!脳の仕組みと復習のタイミングも
2016/07/16
試験前に徹夜で丸暗記…。これは”完全なるやらかし”です。愚の骨頂とでも言いましょうか。そんなことやったって効率よく覚えらんないよ!脳細胞死んでるよ!寝ようぜ、って話です。
今回は脳の仕組みをわかりやすく理解して、効率よく記憶する方法についてお話ししていきます。復習って、めーっちゃ大切なんですよ。彼女くらい大切です。(居ない人は知らん)
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好きな所から見てね
脳は成長し続ける
「脳は20歳を目処に劣化していくだけ…」「脳細胞は死滅の一途をたどる」僕は保健体育でそう教わりました。そしてこの考えは今ではくつがえっています。人間を輪切りにしてしまうことで有名なMRIによって判明した新事実は、人の脳は成長し続ける部分とそうでない部分があるということがです。
諦めたらそこで試合終了ですよ?
「脳細胞は死滅の一途を辿る。」そんな過去の間違った常識を鵜呑みにしてしまうことによって、人は努力することをしなくなり、結果的に脳細胞は死滅してしまいます。脳を成長させるには使い続ける必要があります。
つまり、「諦めたらそこで試合終了ですよ?」なわけ。諦めなければ脳は成長し続けるんですね。すっばらしーね!
ベテランタクシードライバーを16人集めて調査したところ、脳の一部である海馬の体積は3%増加していたという調査報告があります。ちなみに海馬の体積3%増加は神経細胞20%の増加に相当します。
子供と大人は得意な記憶術が違う
丸暗記する力に関してはまさに、20歳頃以降だんだんと衰退してしまいます。ちなみに丸暗記のピークは小学生くらいです。丸暗記は具体的に言えば九九や単語で、これは小さな頃の方が得意です。丸暗記の記憶力に関しては歳を重ねるにつれて衰えてしまんで、大人は別な暗記をする必要があります。
いっぽうで、人が歳を重ねるにつれて成長する脳の能力は、全体像を把握する力や、考えをまとめて再構築する力です。知識のストックが増えることが理由です。これは主に将棋だったり、落語だったりですね。落語の若手と呼ばれる年齢層は50代です、わけわかんない世界ですねw
記憶するときの脳のメカニズム
記憶に関係している部分は、脳の側頭葉と言われる部分です。側頭葉の奥には海馬と言われる部分があるんですね。海馬の記憶と側頭葉の記憶はそれぞれ違うので、別個に説明していきます。
海馬は一時記憶
海馬は、一時記憶メモリとも言われます。
突然ですが、27×6を暗算でやってみてください。
できましたか?
27×6を暗算で計算する手順は、
- 7×6=48(4を頭の中に置いとく)
- 2×6=12
- 百の位が1、十の位は2+4、一の位は8
- 答えは168!
となると思います、インド式でなければねw
手順1の(4を頭の中に置いとく)が、一時記憶に当たるものです。そしてすぐに忘れますよね、繰り上げの数字なんてどーでも良いことなんで。
人間の脳みそは99%忘れるようにできてるんです。なぜなら、不要な情報で脳の容量が満たされていれば、「あそこの岩陰に血の気が爆発しそうなライオンがいる」という情報が覚えられずに喰われて死んじゃうわけです。
大切な情報でなければ覚えられない、それが本来の人間の脳です。
側頭葉は長期記憶
長く記憶するためには、海馬から側頭葉に記憶を移動する必要があります。海馬にあるAmazonの段ボールをせっせとコメカミの上あたりに運ぶようなイメージですね。あなたや僕の脳に居る、腕の悪い運搬屋さんは、荷物の入ったAmazon段ボールを届けられる確率は20%くらいです。リアル店舗ならクビですw
つまり、長期的に記憶するためには、海馬から側頭葉までの道のりをA、mazon段ボールを届けてもらう必要があるので、繰り返す必要があります。それが復習です。
そして、僕がここまで細かく例え話をしたのにも理由があります。こうやってストーリーにすることでより記憶は定着しやすいからです。脳の部位の場所や仕組みを理解することで、圧倒的に記憶に定着しやすくなります。
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脳の宅配便を敏腕にしよう
エビングハウスの忘却曲線は一度は耳にしたことのある言葉かもしれません。人間はすぐに忘れちゃう、素っ頓狂な生き物なんです。覚えられないのなんて当たり前です、そんな脳みその仕組みなんで。
でも、復習することによって、海馬にある一時記憶を側頭葉へ宅急便屋さんが頑張って運んでくれます。記憶の運搬屋さんの腕が悪くても、繰り返すことで記憶が側頭葉に到着して長期的な記憶の定着へと繋がっていきます。
効果的な復習のタイミング
- 勉強直後
- 覚えた日の寝る前
- 1日後
- 3日後
- 1週間後
- 1ヶ月後
この復習タイミングがおすすめです。ちなみに復習は寝る直前が最も効率的なので、その時間を有効活用しましょう。
おすすめの復習記憶術
1:五感を活用する
できるだけ人間が持つ五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を刺激するとより記憶に残りやすくなります。メモを取る行為はペンを握り動かすことから触覚が刺激されます。話すことは喉や口周りの筋肉が刺激され、耳にも入ってきます。味覚と嗅覚は…よくわかりませんw
電車の中ではあまり声が出せないでしょうから、口パク作戦は有効です。
脳の一部には運動野と呼ばれる部分もあるので、体を動かすことによって他の部位も刺激されてより記憶に残りやすいです。
2:アウトプットする
- 書く
- 喋る
- 説明する
- 教える
- 行動する
これらは全てアウトプットと呼ばれる行動です。アウトプットするには自分自身が学んだ内容を理解して噛み砕いて飲み込む必要が有るので、かなり難しいです。説明したり教えたりできるかどうかは、あなた自身が理解しているかどうかの目安にもなります。
教えあう行為は相手のためにもなるし、何より自分の記憶のために超有効なので、積極的に教えたり説明するといいです。僕が今こうやって書いているのも、アウトプットですね。覚えられないので書いていますw
感想とまとめ
・記憶には一時記憶と長期記憶の2種類がある
・一時記憶は脳の海馬
・長期記憶は脳の側頭葉
・海馬から側頭葉へ記憶の運搬をする必要が有る
・繰り返し復習する
・寝る前に復習する
・ストーリーにして理解し関連づける
・5感を活用する
・積極的なアウトプットをする
結構長くなってしまいましたw
記憶力に関する知識を記憶するのは効率よく記憶し学習する時間を濃くできるので大切ですね。ただし、得た知識は実行しなければ意味がないので、積極的に取り入れてもらえれば嬉しいです!
ではまた!